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アコードに訊け 第9話 12ヶ月点検

アコードに訊け 第9話 12ヶ月点検



以前にも触れたけれど、私はアコードをリース契約で所有している。

リースでクルマに乗ることの大きなメリットのひとつに、
「法定点検の費用がかからない(リース会社が負担)」という点が挙げられる。

早いもので、アコードに乗り始めてから一年が経とうとする少し前に、
リース会社と提携の契約をしている工場より、電話連絡が入った。
指定された日時に、その工場へクルマを持ち込めば、12ヶ月点検を行ってくれるとのことだった。

サポート体制も万全だし、リースも悪くないね!




指定された日時。


横浜の自宅から20分程で到着する場所にある、その工場へアコードで乗り付けた。


オレ:「おはようございまーす。今日、12ヶ月点検をお願いしてありますながせですが、 クルマはフロントに置きっぱなしでもいいですか?」
窓口:「はい、お待ちしておりました。奥に待合室がありますので、そちらでお待ちください。」



奥の待合室に入り、コーヒーと新聞でしばしの一服をするオレ。

電話連絡をしてくれた女性も、受付の男性も好意的で、さすがは提携工場だね!
サポート体制も万全だし、リースも悪くないね!
















・・しかし、時間が随分かかるな・・・












男性:「ながせ様ですね?お車について、ちょっとお話があるのですが、よろしいですか?」

初老の、責任者らしい立場に見える男性が、訝しげな表情で私に話しかけてきた。





オレ:「クルマについて?・・何か?」

男性:「ちょっとお車の方まで、お願いします。」


なんだろう?






男性:「このリアスポイラーなんですが、車検対象外のスポイラーなので、ウチでは点検を通すワケにはいかないんですよ。 もっと言うと、このお車はリースと伺っているのですが、マフラー、シートもお客様の手によって替えられていますよね。 一応、リース会社の方へ、通告させていただきました。」

オレ:「通告?なんですか、それ。」


“通告”という単語で、オレのガードが一気に上がった。
確かにリースの品物の“所有者”はあくまでもリース会社だ。
しかし、高圧的な物腰で一方的な見解を述べ連ねられてはこっちもいい気がしない。




男性:「リースのお車ですので、トランクに穴を開けられてしまうのは・・・リースの終了時にはトランクごと、きちんと新品に 戻される予定はあるんでしょうか?」


オレは内心笑ってしまっていた。
一工場の人間は、リースの終了時期の返却条件まで気にする必要は全く無く、
規定の安全基準等の条件をクリアしているかをチェックして、法定点検をすればいいはずだからだ。


オレ:「いえ、新品に戻す予定はありません。期間終了とともに買い取るつもりですから。 それにしても、リアスポイラーと、どこが点検を受ける上でNGですか?」



男性:「買い取られるのであれば結構です。まだマフラーは良いのですが、リアスポイラーとシートはちょっと・・」

オレ:「そのOKとNGのボーダーは、車検をクリアするかしないかですよね。 リアスポイラーは突起物に該当するから点検にはNGでしょうね。しかし、このレカロシートは車検対応品の はずだから、問題ないのでは?」


もう、この辺からは売り言葉に買い言葉で、冷ややかなバトルモードに突入していく。


男性:「シートも問題ないです。リアスポイラーはだめですね。」

オレ:「では、このリアスポイラーを外せば、点検を受けてもらえるわけですね。」

男性:「はい。」

オレ:「承知いたしました。では、六角レンチをお貸しいただけないでしょうか。ものの5分もあれば、 このスポイラーを外してしまいますので。」

男性:「いえ、工具は当工場の備品にあたりますので、お貸しするわけには参りません。 それに、他のお客様のスケジュールが詰まっておりますので、また日を改めてお越し願えますでしょうか。」



なんか、いちいち絡んでくるなぁ、この人・・・面倒くさいし・・


オレ:「( ´_ゝ`)フーン。じゃ、今日、次回の点検日を予約していっちゃってもいいですか。」

男性:「来週の同じ時間なら空いております。」


今も、ガラガラでピット空いていそうだけどね。ま、それは言うまい。







懐かしい・・

はぁ・・めんどくさ・・
これからイチイチ毎年この取り外しと取り付け作業かよ・・


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